2019年10月にmacOS Catalinaがリリースされました。
毎度の事ながら、リリース直後は色々と不具合報告もあるので様子見をしていましたが、何も予定のない休みも取れたので思い切ってインストールしてみる事にしました。
私の使っているMacは、MacBook Pro (Late 2016)で、macOS Mojaveがインストールされているマシンです。
どうせインストールするならば、クリーンインストールですっきりとアップデートしたいという思いで、時間はかかりますがクリーンインストールをしてみました。
手順は以下のようになります。
- Time Machineでバックアップする(1回目)
- macOS Catalinaにアップデート(インストール)する
- Time Machineでバックアップする(2回目)
- macOS Catalinaをクリーンインストールする
- 移行アシスタントでバックアップを復元する
目次
Time Machineでバックアップする(1回目)
まずはバックアップです。
Time Machineを使ってMacの環境をフルバックアップしておきます。
インストールに失敗したりすると大変な事になりますのでバックアップは必ずしておく事をおすすめします。
私は普段はNASにバックアップを取っているのですが、何分古いNASなので動作が激遅です。
今回はバックアップからの復元もしたいので、相当な時間がかかるだろうと予想し、改めてUSBの外付けHDDに新規にフルバックアップをしました。
ここで、注意点があります。
parallels desktopなどの仮想環境を利用してWindowsを利用している環境では、Time Machineで仮想環境ファイルのバックアップをしない設定にしている方が多いと思われます。
具体的には、parallels desktop「Machineを使用してバックアップしないでください」にチェックを入っている状態です。
このままでバックアップをとると、仮想環境ファイルはバックアップされず、あとで仮想環境ファイルが復元できないという状態に陥ります。
私はこのミスをしてしまい、仮想環境ファイルが消え、Windowsを再インストールする羽目になりました。
ですので、仮想環境ファイルは復元できるよう別バックアップをとっておくか、Time Machineでバックアップをとっておくようにしてください。
macOS Catalinaにアップデート(インストール)する
次は、Catalinaのインストールです。
クリーンインストールするには、一度アップデートでCatalinaを上書きインストールしてから、再度クリーンインストールをし直す事になります。
面倒ですが、その方が動作確認ができたりして安心ですよね。
もしもアップデートして動作が不安定だったら元に戻そうと思っていました。
まず、App Storeを立ち上げて、macOS Catalina をダウンロードします。
もしくは、システム環境設定からソフトウエアダウンロードを選択してもダウンロード可能です。
ダウンロードが完了するとこの画面になります。
「続ける」をクリックします。
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①「同意する」をクリック
②確認ダイアログが出るので「同意する」をクリックします。
↓↓↓次に管理者パスワードの入力を即すダイアログが出ますので、「パスワードを使用」をクリックします。
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インストールが始まります。
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途中何度か再起動されますが、気にしないで待ちます。
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約40分後、再起動してログインに画面なります。
ログインします。
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ログインすると解析の画面になりますので、続けるをクリックします。
ちなみに、Appleとの情報共有のチェックは外しています。
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Catalinaの新機能のスクリーンタイムの選択画面になります。
とりあえず「続ける」を選択して進みます。
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Macを設定中に切り替わり、インストールが完了します。
これで、macOS Catalina のアップグレードは完了です。
インストールが完了したら、色々なアプリケーションなどが正常に動作するかの確認をしておきます。
問題なければクリーンインストールでも上手くいくと思われます。
Time Machineでバックアップする(2回目)
macOS Catalinaへのアップグレードが終わったら、再度バックアップを取っておきます。
Time Machineですので、追加バックアップになります。
macOS Catalinaをクリーンインストールする
さて、次はいよいよクリーンインストールです。
まず、Macの電源を切ります。
キーボードの「command + R」キーを押しながらMacの電源を入れます。
Apple ロゴが表示されるまでそのまま押し続けます。
macOS復旧の画面になります。
この画面はCatalinaで初めて出るようになりました。
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既存のユーザ選択画面になりますので、ユーザを選択してパスワードを入力します。
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そうすると以下のユーティリティウインドウが起動されますので、「ディスクユーティリティ」を選択します。
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ディスクユーティリティが起動します。
ハードディスク名を変更されていなければ、おそらく3つのディスクが選択できるはずです。
・Macintosh HD
・Macintosh HD – Data
・MacOS Base System
ここで「Macintosh HD – Data」を選択し、ボリューム「-」ボタンを押します。
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そうすると、削除確認画面になりますので、「削除」をクリックします。
「ボリュームグループを削除」を選択しないよう注意してください。
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次にディスクの消去を行います。
①内蔵ハードディスクを選択します。(出荷時のままならMacintosh HDでしょう)
②「消去」をクリックします。
③名前とフォーマット種別を選択します。
名前はお好きな名前、フォーマットは「APFS」で良いと思います。
④「消去」をクリックします。
ここが一番ドキドキです。
これれでハードディスクの中身はフォーマットされて全て消えてしまいます!
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フォーマットが完了します。「完了」をクリックしてからディスクユーティリティを閉じます。
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macOSユーティリティに戻ったら、今度は「macOSを再インストール」をクリックします。
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イントール画面に切り替わります。
「続ける」をクリックします。
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①「同意する」をクリック
②確認ダイアログが出るので「同意する」をクリックします。
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しばらくすると再起動して更にインストールが続きます。
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インストールが完了して「ようこそ」画面が表示されます。
地域(日本)を選択して「続ける」をクリックします。
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キーボード入力環境を選択します。
「日本語」「ローマ字」(お好みで)を選択して「続ける」をクリックします。
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ご利用環境のWi-Fiネットワークを選択します。
①SSIDを選択します。
②パスワードを入力します。
③「続ける」をクリックします。
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データとプライバシーの確認画面になりますが続けます。
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次にバックアップから復元や他のPCから情報を転送するが選択できる画面になります。
ここでは「今は情報を転送しない」を選択して「続ける」をクリックします。
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AppleIDの入力画面に切り替わります。
IDとパスワードを入力して「続ける」をクリックします。
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2段階認証を設定している方は、お手持ちのiPhone等に認証許可の有無が表示され確認コードが表示されます。2段階認証の手順に従って確認コードを入力します。
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利用規約の画面が表示されます。
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①「同意する」をクリックします。
②確認ダイアログが表示されますので「同意する」をクリックします。
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コンピュータアカウントを作成します。
ここで注意点があります。
移行アシスタントで元の環境を復元する場合には、ここで入力するアカウントは元の環境のアカウントとは違う名前にしてください。
同じ名前にしてしまうと元のアカウントと重複してしまい復元する時にフォルダ名が変わってしまいます。復元する場合はここで設定するアカウントは後で消去してしまうので、どんな名前でも良いかと思います。
①アカウント名、パスワード、を入力します。
②「続ける」をクリックします。
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アカウント設定中になります。
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エクスプレス設定をします。
お好みで「設定をカスタマイズ」で設定を変更して「続ける」をクリックします。
私はデフォルトのままで進みました。
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スクリーンタイム選択画面になりますので「続ける」をクリックして続けます。
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iCloudにファイルを保存する設定画面に移ります。
全ての書類とかをiCloudに設定するにはiCloudの容量が足りないので私はチェックを外しています。
そして「続ける」をクリックします。
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FileVaultディスク暗号化の設定画面に移ります。
私はデフォルト設定(暗号化する)で進めました。
「続ける」をクリックします。
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TouchIDが搭載されているMacBookの場合はTouchIDの設定画面になります。
このアカウントは使わないので設定しなくてもいいです。
とりあえず「続ける」を選択します。
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「Touch IDを後で設定」を選択してスキップします。
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Macを設定中の画面に移ります。もうすぐ終わります。
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インストール完了です。
ログインした状態になっているはずです。
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これでクリーンインストールは完了です。
移行アシスタントを使って復元しない方は、アプリケーションのインストールや様々な環境設定をして終了です。
移行アシスタントでバックアップを復元する
さて、クリーンインストール後ですが、せっかくクリーンインストールしたのだから、アプリケーションも再インストールしてイチから環境設定をされる方も多いと思います。
その方が良いのかもしれませんが、私はそこまではしなくてもいいやと思ったので、移行アシスタントを使ってバックアップからアプリケーション、ファイル、環境設定などを復元する事にしました。
アプリが起動します。
以下のように転送元を設定して「続ける」をクリックします。
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転送元のハードディスクとバックアップファイルを選択して「続ける」をクリックします。
なお、NASとか複数のディスクが存在する環境では複数のディスクから選ぶような画面になります。
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転送(復元)する情報を選択し「続ける」をクリックします。
ちなみに私は全てを選択しています。
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そうすると元の環境のアカウントのパスワードの入力を求められます。
パスワードを入力して「続ける」をクリックします。
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勝手にログアウトします。
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今度は、クリーンインストールした時に設定したアカウントのパスワードが求められます。
パスワードを入力して「続ける」をクリックします。
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転送が開始されます。
復元の量にもよりますが私の場合はたっぷり2時間近くかかりました。
この間は、コーヒー飲んでテレビでも見ておいてください。
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ログイン画面に移ります。
クリーンインストールで設定したアカウントと元環境のアカウントの2つがあるはずです。
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元環境のアカウントでログインします。
これで、アプリやファイル環境が戻っているはずです。
この後、クリーンインストールで設定したアカウントは消去しても構いません。
動作確認をして問題なければ全ての作業は終了です。
お疲れ様でした。
最後に
クリーンインストールの時の手順でも書きましたが、移行アシスタントを使って復元する場合、クリーンインストール時のアカウント設定は元の環境のアカウントとは異なる名前にしてください。
そうでないと、移行アシスタントを使って復元する時に元のアカウントにうまく復元できなくなります。
さて、macOS Catalina にアップグレードした訳ですが、特に不具合もなく快適に使えています。
やはり、クリーンインストールは時間がかかりますが、すっきりして気分が良いです。
時間のかかる作業ですから、休みの日など暇がある時にやってみてください。