退職すると会社から「健康保険・厚生年金保険資格等取得(喪失)連絡表」が届き、社会保険(厚生年金)から脱退する事になります。
すぐに次の会社に転職する方は、転職先の会社が改めて社会保険の加入手続きをするはずなので何もしなくても良いのですが、すぐに働かない(働けない)方は、ご自身で国民年金への切り替え手続きが必要になります。
国民年金の種類
国民年金の種類は以下のようになっています。
- 第1号被保険者
農業、自営業者、学生など - 第2号被保険者
会社員や公務員など - 第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている配偶者
在職中は特に気にはしていなかったのですが、厚生年金には国民年金も含まれているんです。
厚生年金を納付する事によって自動的に国民年金も支払っていたという事ですね。
国民年金の保険料
国民年金の保険料は毎年変わります。
平成29年4月~平成30年3月 16,490円/月
国民年金への切替手続き
国民年金への切り替え手続きは居住地の市町村役場で行います。
手続きの期限は退職日の翌日から14日以内となっています。
もしも手続きをせずに期限を過ぎた場合には、遡って年金納付の請求が届く事になります。
年金納付の免除や猶予の制度もあるようですが、特に支障がない限りは必ず国民年金に加入して年金を納付するようにした方が良いと思います。
また、会社員時代は扶養している場合の配偶者の国民年金は厚生年金に含まれていた(第3号被保険者)ので支払っていなかったのですが、ご自身が国民年金に切り替えると配偶者も同時に国民年金に切り替えて2人分の年金の納付をしなければなりません。
必要な書類は以下となります。
- 離職票、退職証明書、健康保険・厚生年金保険資格等取得(喪失)連絡表のいずれか
- 身分証明書(運転免許証など)
- 印鑑
手続きは簡単で、市町村役場の窓口にて15分程度で終わります。
国民年金の納付方法
国民年金の納付方法は3種類あります。
- 口座振替
- クレジットカード払い
- 現金払い
切り替えの手続きをすると、1年分の振込票が郵送されてきますので、現金支払の場合はそちらを利用します。
口座振替またはクレジットカード払いの場合は居住地の年金事務所へ別途申込書を提出します。
リンク:国民年金の支払い方法(口座振替、クレジットカード払いの申込書)
また、前納制度というものがあり、6ヶ月、1年、2年のいずれかの単位でまとめて納付すると割引があるようですので支払える方はお得ですね。
支払い方法 | 1ヶ月分 | 6ヶ月分 | 1年分 | 2年分 | ||||
保険料額(円) | 割引額(円) | 保険料額(円) | 割引額(円) | 保険料額(円) | 割引額(円) | 保険料額(円) | 割引額(円) | |
毎月納付 | 16,490 | – | 98,940 | – | 197,880 | – | 393,960 | – |
現金納付(前納) |
– | – | 98,140 | 800 | 194,370 | 3,510 | 379,560 | 14,400 |
口座振替(前納) | 16,440 | 50 | 97,820 | 1,120 | 193,730 | 4,150 | 378,320 | 15,640 |
クレジットカード(前納) | – | – | 98,140 | 800 | 194,370 | 3,510 | 379,560 | 14,400 |
まとめ
会社員時代は、社会保険や雇用保険などの手続きは会社が全部してくれていましたが、退職後はそれら全てを自分でしなければいけません。
でも、そんなに難しい事ではなくやってしまえばすぐに終わってしまいます。
面倒な事は早めに済ませた方が良いですよね。
日本では、20歳以上60歳未満の方は国民年金を納付するのが国民の義務になっています。
退職したら早めに最寄りの市町村役場に行き、国民年金への切り替え手続きをしておきましょう。
もう1つ、退職したら健康保険の切り替え手続きもしなければいけない事です。
こちらの記事でご確認ください。