会社をやめたい理由は人それぞれ色々あります。
一番多いのが人間関係でしょうか。
あるいは収入面とか家庭の事とか。
やりたい事ができて会社をやめる方は少ないんじゃないでしょうか。
それに、辞めるまで会社との折衝をしなければいけないなあ、とか思うと途端に面倒くさくなって先送りにしてしまう事もあるかと思います。
いずれにせよ、どれもこれも踏ん切りがつかない理由になりますよね。
今退職して大丈夫だろうか、とか、残れば会社での自分の環境は良くなるかもしれないとか、我慢する事が大事だ、とか、やめない理由を探していませんか?
やめたいのにやめないで心が病んでいった人を何人か見てきました。
逆に、職場では暗く辛そうだったのに、退職して別の事を生き生きとやっている人も何人も知っています。
月並みですが、人生は一度きりです。
決めたら早めに進めた方が良いです。
会社に退職の意思表示をする
いきなり「退職願い」を出す方法もあるでしょうが、たいていは上司に退職の意思表示をします。
まあ、ここで最初に会社に残る事を説得されるのが一般的です。
説得されないなら後は簡単で、事務的に退職願提出〜退職日までを過ごせば良いだけです。
説得された場合ですが、その時に自分の意思が揺らぐような態度をしてはいけません。
後々面倒くさくなります。 何度も説得されます。
それに適当な人間だと自分も信用してもらえない事になります。
決めたのなら、意思を曲げずに円満に退職できるよう話を進めた方が良いと思います。
説得には応じない
「◯月いっぱいで退職をします。 今までありがとうございました。」
と伝えましょう。
「なんでやめるの?」
理由を聞かれます。
- やりたい事ができたから
- 家庭の事情で
- この仕事に向かないと判断した
- etc…
止めても残らないな、意思は固そうだ、という理由が一番良いです。
残る可能性があるなら何度も止めてくるからです。
だから、家業を継ぐとか家庭の事情だとか転居するとかの、会社に残る可能性がない理由が一番良いと思います。
嘘をつけという事ではなく、辞める理由がきちんとあって、何を言われても揺るがない自分があるならいいですが、 とにかく辞めたいとかこの会社が嫌だとかの理由なら何度も説得されて都度話し合いをするよりか、 当たり障りのない退職するための理由をつけた方が面倒くさくないという事です。
故に、間違っても、この会社が嫌だとか誰それが嫌いだとかは言ってはいけません。
それ言うと円満退職どころか辞めるまでの間、それこそ針のむしろに座るような日々になる可能性があります。
この会社にはお世話になったし嫌な事はないが、「止むをえず退職します」という表現が良いです。
本音は嫌だけど。。。という方は、それこそ嘘も方便ですよ。
止める理由がない、あるいは意思が固いと判断したら、 上司は退職意思をエスカレーションして人事や社長に伝える事になるでしょう。
その後、会社によっては人事からの説得があったり、あるいは社長直々に説得したりと続くでしょう。
その時にも、意思は固く「お世話になった」旨を伝えます。 説得が無理とわかれば退職決定です。
ある程度は会社の希望を飲む
退職が決定すると、今度は退職日の調整になるでしょう。
退職日の調整というのは、あなたが何かの仕事を任されている、あるいは何らかの仕事の真っ最中であれば、あなたがやめても仕事に支障がないように、引き継ぎ期間を設けるためにあるものです。
このプロジェクトが終わるまではいて欲しい等、お願いされる事が多いと思います。
あなたの理由が即退職しないと駄目なら仕方がないですが、あなたの気持ちに余裕があるなら、 会社側の希望をある程度飲んで日程を決めた方がいいでしょう。
折り合いがついたら、それじゃ退職願いを出してください、という事になります。
ここまでくれば、あとは退職日まで頑張りましょう。
翻意しても
ところで、説得されて退職を覆す方もいます。 たくさんいます。
絶対的な辞める理由がない方に多いでしょうね。
説得は、大抵は「君が必要だ」、「君と一緒に働きたいんだ」とか、あなたがいかに会社に必要かという事を言ってくるでしょう。
そこで、「自分は必要とされているんだ」、「自分はこの人から愛されているんだ」とか思ったりするでしょうが、 その人の言う事に一喜一憂してはいけません。
そこで翻意したら、その人を喜ばせるだけですよ。
上司は相談やアドバイスをしてくれるでしょうが、残念ながらほとんどの人がその場限りです。
むしろ、退職を撤回させたのを、自分の手柄のように吹聴したりするでしょう。
「自分が止めた」と
やめるのは悪、止めるのは正義、という理論です。
たいてい人は自分以外の事はずっと親身になれないのです。 自分が大好きなんです。
会社をやめたら3日で忘れられますよ。寂しいけどそれが現実です。
私もそうでした。
吹聴はしませんでしたが、辞めたい人を翻意させた事に満足している自分がいました。
だけど、他人の人生は責任持てないし自分のしている事は偽善だと思うようになり、いっさい止める事をしないようになりました。
翻意しても、いずれまたやめたいと思う時が来ると思います。
その時に、「ああ、あの時やめていればなあ…」と後悔しないようにしてください。
私の場合…
私の場合ですが、だいぶ時間がかかりました。
退職の意思表示をしてから3ヶ月は決まりませんでした。
交渉の相手は社長で退職願いを出してもいつまでも受理されず、ずっと待っている日々でした。
「再考してくれ」の一点張り。
その都度、私は「申し訳ございません、お世話になりました」の回答です。
社長は、今までたくさんの人の退職を撤回させた事がある人です。
それはもう色々言われました。
そして私の意思が変わらないとわかると、「あなたはやめたら後悔する。今までやめた人たちはみんな後悔しているんだ。」 と言われ、そこで長い折衝がやっと終わりました。
私はその時に、「この先どんな事があっても会社をやめた事は後悔しない」と誓いました。
まとめ
- 退職を決めたら突き進む(時間はどんどん過ぎる)
- 説得には応じない(説得できない理由と固い意思が必要)
- 会社や人の悪口を言わない(そんな自分は嫌ですよね)
- 円満に退職する事を目標にする(会社側の退職日等の希望はある程度応じる)
会社をやめたいと思っているなら早い方が良いと思います。